2015年4月25日土曜日

return

まさに凱旋と呼ぶに相応しい、華々しい帰還だった。
もちろん、昨日のシアターの女神公演にサプライズ出演したりこぴのことである。

またプロレス趣味の話になるが、私は「return」が大好きである。
怪我による長期休場や他団体への移籍などで離脱していた選手が、
ある日突然懐かしい入場曲を響かせて会場に帰ってくる。
YouTubeで「WWE returns」と検索すると、
ファンが各々選んだ衝撃的な「復帰シーン」のまとめ映像がゴロゴロ出てくる。
それほどまでに、「return」には観衆を興奮させる魔力がある。

今回はストーリーも完璧だ。
前の記事でも触れたように、選抜組に対して不満を持つファンは少なくない。
そんな中、明治座組として「表」の舞台に立っていたりこぴが、
千秋楽の翌日に全く未知の公演に助っ人として出演してしまうという、
これを離れ業と言わずしてなんと表現するのか。
誰も文句なんて言えるはずもないし、ただただ尊敬の念しか湧かない。
まだ会社で仕事をしていた私も、この知らせを受けて思わず見積もりを作りながら涙した。

選抜組に足りないところを強いて言うなら、こういうところなんだろう。
同じ時間帯にMステがあったし、助っ人として公演に出ろなんて無茶は言わないが、
誰か一人でもりこぴの助っ人出演のことに言及しただろうか。
まあ、モバメで触れたメンバーもいるのかもしれないが、
正直私はMステ(に限らず歌番組全般)を面白いと思ったことは一度もないし、
今回は芋勢揃いの嵐の夜にはやユニット明けMCのクオリティーの高さも相まって、
紛うことなき「劇場組大勝利」だったと思っている。
有名な番組への出演に舞い上がる気持ちはわからなくもないのだが、
「Mステ見てね!」「Mステどうだった?」の後にちょっと一言、
劇場を気にした言葉を付け加えるだけで印象が大分変わるのになあ。

まあ、選抜組は選抜組で、指原に映りすぎだの何だのと文句を言った人が現れたようで、
よくそんな些細なことで怒れるエネルギーがあるなと逆に感心する。
オタクの心理というのは、乙女心より複雑なのかもしれない。

話が逸れたが、とにかく今回のりこぴの取り組みは100点満点である。
明治座の舞台上でもどこか余裕が感じられたし、こういうところが本当に大人だと思う。
他にこういう気配りができそうなメンバーはというと、
やはり舞ちゃんやなおぽんあたりの年長組が思い浮かぶ。
広告塔として新規ファンをガンガン獲得するメンバーはもちろん必要不可欠だが、
こういうファン同士の雰囲気をもよくしてくれるようなメンバーが、
選抜に2,3人いてくれるだけで少しは安心して見ていられるのだが…。

2015年4月17日金曜日

温度差

明治座に負けず劣らず、ここ最近は劇場の方もかなりの盛り上がりを見せている。
起爆剤となったのは、やはりはるたんを皮切りに始まったチーム間アンダーだろう。
ファン歴の浅い私ではそれぞれのチーム公演の違いを論じるまではできないが、
全く別のセットリストを全く別のメンバーと歌うことは、大いに刺激になることだろう。
これを「切磋琢磨」と表現するのはやや語弊があるかもしれないが、
違う場所でグループ全体が頑張っているのは非常に喜ばしいことだ。

ただ、気になるのはやはり明治座公演に対するファンの温度差である。
具体的に言うと、「劇場中心の現地ファン」と「メディア中心の関東ファン」との温度差だ。
私は好きなメンバーの大半が「劇場組」なので、
どちらかというと現地ファンの意見を目にする機会が多いのだが、
やはり選抜組及び明治座組優遇に対する不満の声は散見される。

前にも言ったが、私は固定メンバーを優遇すること自体には反対ではない。
「新規ファン獲得班」と「既存ファン満足班」に分かれていると思えば実に効率的だし、
これらの担当メンバーをコロコロ入れ替えるのは得策ではない。

そして何より、私は明治座公演を見に行くことで、
「新規ファン獲得班」の実力を目の当たりにした。
正直に言って、今回の明治座メンバーは全くもってベストだったと思う。
「この子はいまいちだった」というメンバーが誰一人としていない。
もちろんオーディションの当落線上にいたメンバーはいただろうが、
劇場組の中で代わりにあの大舞台に立てるメンバーと考えると、
誰とは言わないが、私は数人しか思い当たらない。

問題を挙げるとしたら、そういう「ギリギリで落ちたメンバー」に勉強の機会がないことだ。
しつこいようだが、明治座公演は本当に素晴らしかった。
もちろん舞台に立つことも大切なのだが、
「見に行きたい」と言っている劇場組のメンバーも少なくないことだし、
見学のための交通費くらい出してあげればいいのにと思う。せっかく15回もやるんだから。
劇場組を全員連れて行ったって日帰りならば100万かからない程度だろう。
それくらいの予算はチケット代に含めてくれて大いに結構。
演技の仕事を志しているわけではないメンバーにとっても一度見ておくだけの価値が、
あの明治座公演には確かにある。
(と書いている間に、舞ちゃんとみるんちゃんと葉月が今日見に行ったようだ)

このように、選抜と非選抜がある意味別働隊として動く体制を続けるなら、
やはり「既存ファン満足班」への待遇改善は必須課題だろう。
「新規ファン獲得班」への優遇には反対しないと言ったが、
これはバンバン数字を上げている営業マンにそれ相応の賞与を与えるのと同じ考え方で、
製造やアフターサービスに当たる「既存ファン満足班」を蔑ろにしていいということではない。
利益を上げるのが難しいというのなら、
製造やアフターサービスの過程でも利益を生み出すシステムを考えればいいのだ。
何も営業マンが案件数を稼ぐことだけが数字を上げる手段ではない。

例えば、この間のまりりの生誕祭で、まりりが「本当に久しぶりに筆を握った」と言っていた。
せっかく他に類を見ない特技を持っているのに、これではいけない。
広い和室のある会場を借りて、まりり先生による1日習字教室など開催してみればいい。
休憩時間に昼食の蕎麦とおやつの今川焼きを出す。
会場で抽選を行い、当選者3名にはその場でまりり先生が書をしたためてくれる。掛け軸つき。
参加賞として特製硯箱を用意するのはどうだろう。実用性のある渋いデザインの方がいい。
この内容なら私は2万くらいポンと出すが、如何だろうか。
もちろん先生は和装した大人まりりだし、書いてもらえる字は参加者が指定できる。
私だったら是非「宇宙船地球号」と書いてもらいたい。

…例え話のはずが変に盛り上がってしまった(しかも推しメン以外の話で)が、
こういう企画が思いつきそうなメンバーがいくらでもいるのがHKTのいいところだ。
現状ではこういったところは個々人のセルフプロデュースに委ねられている感があるが、
それこそ大人の仕事ではないのだろうか。
まりりも20歳を迎えたとはいえ、世間的にはまだ大学3年生になったばかりの年齢なんだし。
同様に、梅のギターの腕前が現時点でいかほどのものなのかはわからないが、
どうせやるなら押尾コータローばりの超絶テクニックを目指してほしいものだ。

2015年4月13日月曜日

明治座 №4

明治座2日目に行ってきた。
1日目は現場デビューということで舞い上がりきっており、
始終脳味噌がアドレナリンに支配されていたような状態だったので、
今日は少しは落ち着いて見られるのではないか…と思っていたのだが、
開演前の日替わり前座でまさかのりーぬ&碧唯が登場し、
それこそ始まる前からまたアドレナリンMAXに。
正直、これで今年の運は全て使い果たしたのではないだろうか…。

内容自体はもちろん1日目と同じなのだが、今日は第1部の芽瑠に特に目を引かれた。
お芝居において、台詞の読み方は当然のこととして、
ただ立っているときの表情なんかでも上手い下手が結構わかりやすく表れるものである。
芽瑠はそういう「台詞外の表情」に長けているように感じた。
あと、これは美桜にも言えることなのだが、
たぬ蔵一家初登場時の遊女の衣装がめちゃくちゃ似合っていた。
出演メンバーの中では、中学生の奈子に次いでめるみおが年少なのだが、
立ち姿だけであの色気を醸し出せるというのはすごい。

さて、今回は私が見た2回分の公演を通して、
「一番○○だったメンバー」というテーマで総括の記事としたい。

◆一番存在感があったのは?

これはもう、指原座長としか言いようがない。
咲良の存在感もすごかった。指原に負けず劣らずすごかったのだが、
第1部の最初でせりに乗って座長が登場する場面の盛り上がりたるや、本当に圧巻だ。
ただ出てくるだけなのに、興奮で勝手に涙が出てくる。
お芝居の技術という点では指原に勝るメンバーが何人もいるのだが、
これほど「来た!」という気持ちにさせてくれる人は座長をおいて他にあるまい。

◆一番輝いていたのは?

これも宮脇咲良と答える以外にないだろう。
こんなに可愛い人間が地上にいるのかと愕然としたというのが、
初めて生の彼女を目の当たりにした忌憚なき感想だ。
人間にしてはあまりにも可愛すぎるので、
もしかしたら宮脇咲良という別種の生き物なのかもしれない。
第2部のライブは言わずもがな。
第1部のお芝居もただ上手いだけでなく、常に可愛いことを怠らない。
なるほど、これがアイドルか。そう思わせられる存在が、宮脇咲良である。

◆一番演技がよかったのは?

みなぞう…と言いたいところだが、ほんの紙一重の差で愛ちゃんに1票。
1日目もよかったのだが、2日目に改めて見て、本当に堂々としていて惚れ惚れした。
強いて気になった点を挙げると、
台詞の抑揚が独特で聞き取りづらいことが何度かあったのだが、
それ以外はほとんど完璧なのではないだろうか。
指原もパンフレットで「らぶたんの演技が上手いのはわかっていた」と話していた。
今後もHKTの演技の仕事を引っ張っていく役割を担ってほしい。

◆一番よく歌っていたのは?

1日目の感想でも言ったが、私はりこぴを推したい。
ソロで歌う場面はなかった(と思う)のだが、
りこぴが含まれる歌割りには芯が一本通ったような安定感があった。
生歌というのは音程よりもむしろ声量の方がネックになると思っているのだが、
後列にいるときでもりこぴが常に全体の歌を支えていた。
まさに明治座公演における影の功労者である。

◆一番よく踊っていたのは?

贔屓目なしでりーぬ!
1日目の第2部はりーぬばっかり見すぎて他のメンバーに目が行き届かなかったので、
2日目は全体をまんべんなく見渡そうと決めていたのだが、
「今度こそエクスタシー」のりーぬは本当にゾクゾクするほどかっこよくて、
どうしてもりーぬばっかり見ざるを得なかった。
あの小動物的なルックスとビシバシ冴え渡る動きのギャップがたまらない。
一方、第1部の劇中のダンスでは、碧唯が目立っていた。
まあつまり、りーぬ&碧唯のコンビが最高だということである。

◆一番可愛かったのは?

咲良の可愛さは完璧で文句のつけようがないのだが、
それとは異質の可愛さを放っていたのが碧唯である。
咲良は「仕事を完璧にこなしている」というニュアンスの可愛さなのだが、
碧唯は明治座の大舞台上だというのに、全くもって飾り気がない。
まるで普段の生活の延長線上で舞台上を駆け回っているような印象である。
第1部でも、目を引く表情は全て「素」が表出しているようなニコニコ顔。
これは本来の舞台演劇ではまずいことなのかもしれないが、
忘れてはいけないのが、これはアイドル興行だということである。
そういう意味では、碧唯は咲良にも勝る天性の可愛さを持っているとさえ言える。

以上、昨日今日と明治座を見てきた感想を踏まえた上で、
私なりにおでかけMVPならぬ「明治座MVP」を一人決めたい。
座長、咲良、愛ちゃん、みなぞう、みんなすごく輝いていたのだが、一人を決めるとなると…。

朝長美桜

を推したい。
意外だと思われるかもしれないが、全体を通して何故か目を奪われるのが美桜だった。
別にメロンパンに釣られたとかいうわけではない(2日目は衣装のガードが堅かったし)。
第2部の曲中にコールをするチャンスが来ると、
口が勝手に「美桜ちゃーん!!!」と叫んでしまう。
2日目の物販でもりーぬの団扇が売り切れていたのだが、
「仕方ない、じゃあ美桜の団扇を買おう」と自然な流れで美桜の団扇を買ってしまった。
めるみおWセンターの頃から、別段好きなメンバーというわけではなかったはずなのだが、
これが現場の魔力というものなのだろうか…。

というわけで、平日に戻るのが恐ろしくなるくらいに充実した2日間だった。
正直、アイドルの興行に適した場として明治座に目をつけた秋元康は流石の一言である。
劇場公演も大箱でのコンサートも経験したことがないので比較はできないが、
ドームやスタジアムで1日に万単位の動員を目指すなら、
これくらいの規模の会場で2週間程度にわたって連続公演を行ってくれる方が、
個人的には参加しやすくていいと思う。
明治座に限らなくてもいいのだが、やはり会場の確保がネックになってくるのだろうか。
何にせよ、秋元さんも「芝居は長年の課題だった」と語っていたようだし、
これを機に毎年(と言わず半年に1回でも)同様の興行を、是非とも行ってほしい。
チケットが2万円でも私は買うぞ。

明治座の感想を書いていたら、なんだかPVがとてつもない伸び方をしている。
本来は梅本泉のファンブログなので、次からはまた劇場組の話題に戻ると思うが、
もし私の文章で何か琴線に触れるところがあれば、今後も読みに来て頂ければ幸甚である。


2015年4月12日日曜日

明治座 №3

2つ目の記事で少し触れてしまったが、第2部のライブについて。

セットリストは既に色々なところで公になっているので、気になる方は検索されたし。
全体的にわかりやすさを重視し、尚且つあまりキャピキャピしすぎない、
大人っぽい曲を中心に集めた印象のセットリストだったが、
その中でも「今度こそエクスタシー」のような渋い曲も入っていてよかったと思う。
この曲については今回見るまですっかり存在を忘れていて、
誰がセンターだったっけとMVを見返してみたら、
既にいない人がいっぱい映っていてちょっと悲しくなった。

第2部については本当にアイドルのライブというものが初めてで、
そこそこ見に行った経験のあるお芝居に比べてついていくのが精一杯だったため、
正直あまり細かく見られていた自信がないのだが、
とりあえず第1部と同じように、思ったことを一つずつ挙げていきたい。

◆りーぬと碧唯のダンス

第1部でも何度か歌って踊る場面はあったのだが、
こうしてがっつりライブだけに集中すると、劇中とはまた雰囲気が違ってくる。
私は1階7列目のやや上手寄りの席だったのだが、
出演メンバーの中でも好きなりーぬや碧唯が目の前に来ることが多くて嬉しかった。
1つ目の記事にも書いたように、みんな本当に手足が細くて心配になるくらいだったが、
その中でもりーぬと碧唯の2人はぐりぐり動きまくって目が離せなかった。
せっかくなので全体を見渡したいのだが、
この2人が近くに来るとどうしてもそっちに目が行ってしまうような魔力があった。

◆美桜のメロンパン(×2)

はっきり言って、グラビアではそのすごさの1割も伝えることができていない。
特にさくたべのときは、きわどい衣装と小刻みに跳ねる振り付けが相まって、
地震計の針が振り切れるのではないかというとんでもないことになっていた。

◆りこぴの扇子投げ

確かBaby!Baby!Baby!の最中だったと思うのだが、
客席に向けてファンサービスの何か(よく見えなかった)を投げ込むところがあった。
そのうち一つが舞台の床に落ちて残っていたので、
やぐらの上から指原が「まだ一つ残ってるよ!」と下のメンバーに指示を出し、
それにりこぴが応えて拾って投げ込んたのだが、
そのときなんと小道具の扇子も一緒にぶん投げてしまった。
かなり鋭い角度で飛んで行ったのだが、飛んだ先にいた観客が上手くキャッチしたようだ。
その後のMCでそのことについて触れていたのだが、
キャッチした観客を「流石、野球部っぽいですからね」と愛ちゃんが冷静に評し、
「髪型で決めつけるんじゃないよ」と指原が突っ込んでいたのは流石だった。

◆りこぴの歌声

指原座長曰く、今回の曲は全部生歌らしい。
という情報は前もって聞いていたのだが、なるほど、声量にも結構個人差がある。
私の感覚では、歌で一番目立っていたのはりこぴ。次いでみなぞうだろうか。
今回のメンバーが全員純然たるオーディションの結果であるとは思わないが、
みなぞうやりこぴなどの、おそらく100%実力で選ばれたのであろうメンバーが活躍するのは、
当然といえば当然だが、素直にすごく嬉しい。りーぬも然り。

◆暴れ馬

第1部でプルシェンコ王子が颯爽と跨っていた馬が第2部でも登場。
恋チュンの盛り上がりに合わせてだんだんと動きが激しくなっていき、
終いには周りのメンバーを蹴っ飛ばすのではないかという荒馬っぷりを見せていた。
なんというか、はっきり言って全体の流れの中で馬の必要性は全然ないのだが、
ああいう「お遊び」に全力でお金と労力を注ぎ込む姿勢は素晴らしいと思う。

以上、1日目の感想はこんなところである。
結果論だが、2日間当選して本当によかった。
当初は2日連続で見に行くのはちょっときついかもと思っていたが、全然そんなことはない。
むしろ2回しか見られないのが残念なくらいだ。
明治座についてはもう1回くらい総括として記事を書くつもりだが、是非とも毎年やってほしい。

今日の昼公演もそろそろ休憩時間に入っている頃だろうか。
連日ではあるが、昨日の昼公演は3回目、そして今日の夜公演で6回目。
倍の回数をこなした彼女たちがどんな成長を見せてくれるのか、楽しみにしたい。

明治座 №2

第2部の話をする前に、グッズ販売のことを少し。
何分イベントに初参加なので勝手がわからないことばかりで、
グッズも本来あまり興味がないものの、せっかく行ったのに何も買わないのも味気ないので、
第2部のライブの中で使う機会があるであろう、団扇とペンライトくらいは買おうと決めていた。


これが明治座公演限定ペンライトであるが、問題が一つ。
提灯を模した造形はお洒落なのだが、棒状のペンライトに比べていまいち光が弱い。
これはどちらかというと、広い明治座のホールでそのまま使うというよりも、
むしろ博多まで持って行って劇場公演で使い、
「あっ、明治座のペンライトだ!」という驚きを与えるのが正しい用途な気がする。

そして何より驚いたのが、アンコール最後の曲であるメロンジュースが始まった途端、
客席のペンライトが一斉に緑一色に染まったこと。
これが観客も一体になってライブを作り上げるということなのかと、真面目に感動してしまった。
プロレス趣味の方でも、観客が携帯のライトで照らすブレイ・ワイアットの入場は大好きだ。
私もなんとなくメロンジュースは来るだろうと緑のペンライトを買ってはいたものの、
こういう「切り替え」があるのだということは知らなかったのでちょっと悔しい。


というわけで、今日の夜公演に向けて、終演後に秋葉原まで歩いて買ってきた。
AKB劇場まで行ったのだが、残念ながら公式ペンライトは売り切れていた。
まあ、大きさ以外にさして違いはないので特に気にすることでもないだろう。
どうせならAKBじゃなくてHKTの公式ペンライトが欲しいし。

しかし、緑以外はよく考えずに赤白を選んだのだが、発光させてみるとびっくり。


なんと白ではなく青みがかった緑だった!
これなら赤緑2本ずつを両手持ちにして、
メロンジュースのときだけ赤を消灯すればよかった気がするが、
まあ細かいことを気にしても仕方ない。

ペンライトの振り方やコールのタイミングは昨日1日で大分掴めたので、
今日は集中して全力で楽しんできたい所存である。

ちなみに、団扇はりーぬがまさかの売り切れだったので、昨日は急遽碧唯を買った。
今日は物販に並ばずに済むのがベストだったのだが、
りーぬの団扇だけはなんとか手に入れて第2部で振ってあげたい。

予告と少し異なってしまったが、第2部の感想は今度こそ次の記事にて。

明治座 №1

明治座にて興行中の「指原莉乃座長公演」を見てきた。
前の記事で「絶賛しまくることになるだろう」と予告したが、
本当に絶賛する以外の選択肢が思いつかない、素晴らしい出来だった。
もちろん、初めて生のメンバーを目の前にした感動が上乗せされてはいるだろうが、
舞台経験のないメンバーが大半を占める中、
たった1ヶ月の稽古でここまでの完成度に仕上げてしまうのかと、本気で感動した。
正直に告白すると、最初から最後まで目から汗がダラダラ流れっぱなしだった。
ステージでのパフォーマンスでここまで感動したのは、
世界的ウクレレ奏者であるジェイク・シマブクロの生演奏を見たとき以来である。

全て流れで文章にしてしまうと読みにくいことこの上ない記事になりそうなので、
とりあえず目を引いたことについて、一つずつ分けて書いていこうと思う。

◆指原座長の存在感

生で見てみると、みんな本当に小さい!細い!
特に愛ちゃんと美桜は想像よりずっと小さくてびっくりした。
そんな中、指原は特段背が高いというわけではないものの、なんだか大きく見えた。
今まで在宅ファンを続けてきた中では「オーラ」というものがよくわからなかったが、
みんながオーラオーラと言うものの正体がなんとなくわかったような気がする。
見ているこっちでさえ指原がいることによる安心感があるので、
恐らくメンバーにとっては我々が思う以上に絶対的な精神的支柱なのだろう。

◆愛ちゃんとみなぞうの演技力

この日の公演ではみなぞうの演技が上手いということが話題になっていたが、
確かにみなぞうの演技はとても光っていたように思う。
演技の上手さにも色々あるが、みなぞうの場合、
張り切りすぎの「臭い演技」にならないギリギリのところを突く感情の込め方が非常に上手い。
まさしく舞台向けの演技の上手さだと思うし、
みなぞうがオーディションに通ったことは誰が見ても納得できるだろう。
そして、同じ観点では愛ちゃんもすごくよかった。
関係ないことだが、愛ちゃんは一人だけ衣装の胸元がやや深めのVネックになっていて、
前のめりにくずおれる場面で中身がチラチラ見えてかなりハラハラした。
あれはわざとやっているのだろうか…。

◆ヒロイン咲良

咲良はなんというかもう、一人だけ「大女優」だった。
指原のことを「絶対的な精神的支柱」と評したが、
もしかして咲良もその役割が務まるレベルにまで到達しているのではないだろうか。
少なくとも、この明治座の舞台におけるパフォーマンスは、明らかに咲良が群を抜いていた。
去年の選挙スピーチで「さっしーを越える誰かが現れなければいけない」と語った張本人が、
まさにこの大舞台で指原に負けず劣らずのオーラを放っている。
HKTファンにとってこんなに嬉しいことがあるだろうか。
願わくば、もう少し身体を労わって休んでほしい。というか休ませてあげてくれ。

◆美桜の進化

グッズ販売の列で、美桜のモバメを取っていると思しき人たちが後ろに並んでいて、
「美桜の台詞で笑いが起こることを気にしていた。かなり酷いようだ」という話をしていた。
私も美桜に演技が上手い印象は全く持っていなかったし、
実際すごく上手いというわけではなかったものの、
いつもの震え声とは全然違う、堂々たる演技ができていたと思う。
モバメに書いていた内容というのは所謂「振り」であって、
1ヶ所だけ明らかに「えーん(棒)」と棒読みで泣き演技をするところがあって、
まあ要するに、美桜の棒読みキャラを利用した自虐ネタである。
もちろん、他の部分の演技がしっかりしているからこそこういうことができるのであって、
このような「プロレス要素」はすごく好感が持てる。笑わせてもらった。

以上、第1部のお芝居についてはこんなところだろうか。
長くなるので、第2部については次の記事で。

2015年4月10日金曜日

CDの売り方

明日はいよいよ明治座を見に行く。私にとっては記念すべき現場デビューである。
肝心の推しメンが不参加のイベントが現場デビューとなることが少々口惜しいが、
それはそれ、これはこれ。5月の握手会で生梅を拝めるまでの肩慣らしだ。
どうせ明日は生のメンバーに感動するあまり絶賛しまくることは目に見えているので、
今のうちに厳しめのことを言っておくが、
劇場組がチーム間アンダーなどで力を尽くして頑張っている中、
肝心の明治座組が不甲斐ないパフォーマンスを見せようものなら、私は怒る。
まあ、初日の様子をメディアの情報などで垣間見る分には、
そんなことは杞憂でしかなさそうだが。

さて、明治座の話は明日ゆっくりするとして、
48グループのファン同士では既に語り尽くされたであろう「CDの売り方」について、
今更ながら私見を述べておきたい。

と言っても、別段目新しい意見を出せるわけでもないのだが、
一体何故、48グループはこうもCDの売り上げにこだわるのだろうか。
いや、48グループだけではないのだろう。
「AKB商法」などと揶揄されたのも今は昔、現在では様々なアーティストがCDに特典をつけ、
グッズやイベント参加権とのセット販売など全く珍しいことではなくなった。
誤解を恐れない言い方をすれば、AKB商法の勝利である。
ただ、それをCDとセット売りしなければならない理由が私にはよくわからない。

所謂AKB商法がここまで世間に浸透してしまった以上、
「オリコン何位」「売り上げ初週何万枚」という謳い文句を人気の裏付けだと信じる人は、
間違いなくAKB登場以前の消費者よりは減っているはずだ。
そもそも、特典目当てに何十枚とCDを買う類の消費者は、
文字通りほぼ100%特典だけが目当てでCDを買うわけだから、
例えば握手券つき劇場盤CDなら、全く同じ値段で握手券だけ売ってしまった方が、
CDを流通させるコストをそっくり省けて儲かるのではないか。

もちろん、その分を広告費として見る考え方を現状しているわけだが、
そんな作られた数字によって世間的な影響力が左右されてしまうというのなら、
日本の消費者の質が悪すぎるように思えてならない。
CDの流通コストが結果的に有効な広告費として作用しているのかどうか、
広告業界の人に是非とも聞いてみたいものだ。

もっとも、最近の本店シングルの売り上げはギリギリ初週ミリオンのラインを推移しているので、
CDの売り上げ枚数にこだわりがなくなる日も近い将来来るかもしれない。
劇場盤の装丁が簡略化されてきている(コストカット方向に舵を切っている)という話もあるし、
ファンとしては握手券だけ売ってくれた方が色々と助かるのだが。

何より、握手会のスケジュールがCDのリリース間隔に縛られないというメリットがある。
既に劇場公演のない休日の過ごし方がわからなくなってきているので、
握手会のために2週連続土日を休館日にされたりすると、何とも手持ち無沙汰になってしまう。
いずれ握手会もローテーション制になったりしてくれないだろうか。

2015年4月6日月曜日

選抜と非選抜

さて、前置きも終わったので、私のHKTに対する考えを色々と書いておきたい。

私の推しメンである梅本泉は、言ってしまえば「非選抜メンバー」である。
メディアへの露出度合いを「推され」の基準とするなら、
決して運営から推されているメンバーだというわけでもない。
まあ、梅推しになったきっかけがおでかけでの活躍である私が言うのも説得力に欠けるが、
きっかけは単なるきっかけであって、
別に梅の良さがメディアで活躍する様子だとは全く思っていない。

では、私のHKTウォッチングにおける最大の楽しみは何なのかというと、
劇場公演で好きなメンバーが歌って踊って喋るのを見ること。これに尽きるのである。
もちろん、握手会や大きい箱でのコンサートなんかも楽しいことは楽しいだろう。
総選挙がワクワクさせられる一大イベントであることも否定はしない。
ただ、48グループという大きくなりすぎた組織において、
劇場公演というのは興味が分散することなく全体を通して楽しめる絶妙な単位なのだ。
よく「サプライズ」や「予定調和を壊す」ということが秋元氏の口から語られるが、
そんなものはこの間のチーム間アンダーや、
「ハワイへ行こう」におけるいーちゃん&ゆうたんWセンター抜擢の発表くらいで十分だ。
時にはファンだけのためではない、大きな変化の波が必要なのはわかるのだが、
それを優先するあまりファンを蔑ろにするような方策はとってほしくない。
最近は少しそういった傾向が顕著になってきたように感じるので、
そこがこれからのHKT(延いては48グループ)に対する、私の当面の懸念である。

ところで、タイトルの「選抜と非選抜」ということについでだが、
劇場公演を最大の楽しみとしている私のようなファンにとって、
あまり公演に姿を現さない選抜メンバーという存在は、
どうしても自然と興味が薄れていってしまうものである。
私がDMM配信を見始めたのが2月の末、
アーカイブに残っていた1月末頃の公演から今までの公演は全部見たのだが、
指原は生誕祭の1回のみ、咲良に至っては未だに一度も劇場で姿を見ていない。
はるっぴやキャップも出演頻度は低く、まだ2ヶ月分の公演しか見ていない私にとっても、
これらのメンバーが出ていることにむしろ違和感を覚えてしまうくらいだ。

このことが引き起こす問題としては、
やはり非選抜メンバーのファンからのやっかみが挙げられるだろう。
「やっかみ」などと言うと言葉が悪いかもしれないが、
これはメディアへの露出が「出世」とされている世界に身を置く以上は仕方のないことだ。
外仕事にバンバン出るメンバーの方がグループに利益をもたらすのは間違いないし、
それが芸能界における「成功」であることは動かしようのない事実である。

しかし、これは全くの主観であるのだが、選抜メンバーが出ているテレビ番組を見るより、
いつものメンバーでやっている劇場公演を見る方が100倍楽しい。
おそらく48グループのディープなファンなら大多数が思っていることだ。
そして、選抜メンバーがその肝心要の劇場公演にほとんど出られないというのは、
わざとそうしているのではないとしたら、私は結構致命的なシステムの欠陥だと思っている。
まあ、わざと選抜と非選抜の対立を煽るようなシステムにしているのだとしたら、
それはそれでなかなか悪魔的な所業である。

よくアイドルがプロレスに例えられることがある(ちなみに私はプロレスも大好きだ)が、
プロレスと決定的に違うのは、この争いは「お約束」ではないということだ。
「公演に全然出ないくせに、なんであいつばっかり…」そう思う人間は必ず出てくる。
それはヒールレスラーへの「お約束」のブーイングではない、本気の怨嗟である。
そして、48グループの根幹は劇場公演であるという題目がある以上、
現在のシステムではよりディープなファンになればなるほど、
そういった思考に傾いていってしまうのは仕方のないことなのかもしれない。

まあ、私などは別に全然メディアに出てくれなくても、
好きなメンバーが劇場で見られればそれでいいと思っているのだが、
前述したようにメディアへの露出が「出世」の指標である以上、
メンバー自身が選抜や総選挙ランクインを望まざるを得ないというのが難しいところだ。
「そんなことはどうでもいい、君が一番輝けるのは劇場だ」と声をかけるのは簡単だが、
当然一人一人のメンバーに思い描く夢があることだろう。
ずっと公演に出ているだけでそれに必要なスキルが全て磨かれるものでもないだろうし、
おそらく公演だけでは稼ぎもあまり期待できないのではないだろうか。

そういう意味では、梅は夢に必要なスキルと劇場公演がリンクしている方なので、
比較的安心して現状を見ていられるというところがある。
要約すると「推されも干されもせず、ちょうどいい立ち位置でいてほしい」ということなので、
言い分としては非常に身勝手になってしまうのだが、
もちろんファンとしてはメンバーの願望を一番に優先して応援するつもりだ。
なので、梅が出ると決めた総選挙には全力でぶち込む所存である。
それが資本主義社会に生きる我々にとって、彼女に協力できる数少ない手段なのだから。

2015年4月4日土曜日

Road to Ume №3

私は趣味でクラシックギターを弾いているのだが、練習中というのは結構暇である。
いや、本当は色々考えながら練習しなければいけないのだが、
ずっと黙々と弾いているのも疲れてしまうので、
何かしらの映像を見ながらリラックスして練習することが多い。

ある日、ふと目に留まったおでかけの最新回を何の気なしに見てみた。
1月末にオンエアされた101回目の放送で、内容は2回目の団結ボウリング大会だった。
このときに出ていたメンバーで私が認識できていたのは、
スキップ選抜だった愛ちゃん、咲良、植木くん、舞ちゃん、
それからボスと前から写真を見て可愛いと思っていたいーちゃんくらいである。

おでかけは放送開始時にちょろっとだけ見ていて、
あまり方向性が定まっていないうちに見るのをやめてしまっていたのだが、
知らない間に番組の流れが洗練されて面白くなっていたし、
まず咲良のあまりの可愛さに本気でびっくりしてしまった。
髪をばっさりショートにして可愛くなったのは知っていたが、まさかここまでとは。

これが2月の初めのことで、それからはギターの練習をしながらおでかけを見るようになった。
順番はバラバラで、元々好きだった咲良や碧唯が出ている回を中心に見ていたのだが、
すぐに気になるメンバーが現れた。それが他でもない、梅本泉である。
元々梅推しの人たちにしてみれば、2014年は梅にとってまさに躍進の年だったことだろう。
私自身、おでかけで大活躍する梅を見てすっかりファンになってしまった張本人なので、
テレビの影響力というのが間違いなく大きいことは身をもって実感した次第である。

ともかく、2月も下旬になる頃には、はっきりと「梅推し」を名乗るまでに至っていた。
会社でデスクワーク中、ちょっと休憩がてらGoogleで検索するのは「梅本泉」。
まとめブログやらファンブログやらを片っ端から読み漁って、梅のエピソードを掘り返す。
そんなことをしているうちにDMMの月額サービスにも入会し、
ちょうど応募が始まっていた明治座のチケットも買ってしまった(梅は出ないけど)。
明治座のチケットに応募するためだけに入会したつもりのHKTモバイルだったが、
気付けば3人分のHKTメール(梅、ぴーちゃん、美久)を受信していた。
12秒の劇場盤を予約し、5月23日の握手会デビューも決めた。

自分でもこの勢いに驚いているが、何かを好きになるというのは得てしてこんなものだろう。
最早後戻りできないレベルでハマってしまったわけだが、正直ここ数年で今が一番楽しい。
今までの推しメンは「とりあえず推しメンと言ってみる」くらいの感覚だったが、
ここまで真剣に応援したいと思った人物は梅本泉が初めてである。
「推す」という感覚を理解した。一言で言ってしまえばそんな感じだ。
そういう意味では、初めて自分の「推しメン」に出会えたと言っても過言ではあるまい。

以上、少し長くなったが、梅本泉を語る上では必要だと思った前置きである。
今後は梅本泉、そしてHKT48を中心に、
グループ全体のトピックについて思ったことをつらつらと書いていきたい。
私の、そしてみんなの推しメン、梅本泉に幸あらんことを!