2015年4月6日月曜日

選抜と非選抜

さて、前置きも終わったので、私のHKTに対する考えを色々と書いておきたい。

私の推しメンである梅本泉は、言ってしまえば「非選抜メンバー」である。
メディアへの露出度合いを「推され」の基準とするなら、
決して運営から推されているメンバーだというわけでもない。
まあ、梅推しになったきっかけがおでかけでの活躍である私が言うのも説得力に欠けるが、
きっかけは単なるきっかけであって、
別に梅の良さがメディアで活躍する様子だとは全く思っていない。

では、私のHKTウォッチングにおける最大の楽しみは何なのかというと、
劇場公演で好きなメンバーが歌って踊って喋るのを見ること。これに尽きるのである。
もちろん、握手会や大きい箱でのコンサートなんかも楽しいことは楽しいだろう。
総選挙がワクワクさせられる一大イベントであることも否定はしない。
ただ、48グループという大きくなりすぎた組織において、
劇場公演というのは興味が分散することなく全体を通して楽しめる絶妙な単位なのだ。
よく「サプライズ」や「予定調和を壊す」ということが秋元氏の口から語られるが、
そんなものはこの間のチーム間アンダーや、
「ハワイへ行こう」におけるいーちゃん&ゆうたんWセンター抜擢の発表くらいで十分だ。
時にはファンだけのためではない、大きな変化の波が必要なのはわかるのだが、
それを優先するあまりファンを蔑ろにするような方策はとってほしくない。
最近は少しそういった傾向が顕著になってきたように感じるので、
そこがこれからのHKT(延いては48グループ)に対する、私の当面の懸念である。

ところで、タイトルの「選抜と非選抜」ということについでだが、
劇場公演を最大の楽しみとしている私のようなファンにとって、
あまり公演に姿を現さない選抜メンバーという存在は、
どうしても自然と興味が薄れていってしまうものである。
私がDMM配信を見始めたのが2月の末、
アーカイブに残っていた1月末頃の公演から今までの公演は全部見たのだが、
指原は生誕祭の1回のみ、咲良に至っては未だに一度も劇場で姿を見ていない。
はるっぴやキャップも出演頻度は低く、まだ2ヶ月分の公演しか見ていない私にとっても、
これらのメンバーが出ていることにむしろ違和感を覚えてしまうくらいだ。

このことが引き起こす問題としては、
やはり非選抜メンバーのファンからのやっかみが挙げられるだろう。
「やっかみ」などと言うと言葉が悪いかもしれないが、
これはメディアへの露出が「出世」とされている世界に身を置く以上は仕方のないことだ。
外仕事にバンバン出るメンバーの方がグループに利益をもたらすのは間違いないし、
それが芸能界における「成功」であることは動かしようのない事実である。

しかし、これは全くの主観であるのだが、選抜メンバーが出ているテレビ番組を見るより、
いつものメンバーでやっている劇場公演を見る方が100倍楽しい。
おそらく48グループのディープなファンなら大多数が思っていることだ。
そして、選抜メンバーがその肝心要の劇場公演にほとんど出られないというのは、
わざとそうしているのではないとしたら、私は結構致命的なシステムの欠陥だと思っている。
まあ、わざと選抜と非選抜の対立を煽るようなシステムにしているのだとしたら、
それはそれでなかなか悪魔的な所業である。

よくアイドルがプロレスに例えられることがある(ちなみに私はプロレスも大好きだ)が、
プロレスと決定的に違うのは、この争いは「お約束」ではないということだ。
「公演に全然出ないくせに、なんであいつばっかり…」そう思う人間は必ず出てくる。
それはヒールレスラーへの「お約束」のブーイングではない、本気の怨嗟である。
そして、48グループの根幹は劇場公演であるという題目がある以上、
現在のシステムではよりディープなファンになればなるほど、
そういった思考に傾いていってしまうのは仕方のないことなのかもしれない。

まあ、私などは別に全然メディアに出てくれなくても、
好きなメンバーが劇場で見られればそれでいいと思っているのだが、
前述したようにメディアへの露出が「出世」の指標である以上、
メンバー自身が選抜や総選挙ランクインを望まざるを得ないというのが難しいところだ。
「そんなことはどうでもいい、君が一番輝けるのは劇場だ」と声をかけるのは簡単だが、
当然一人一人のメンバーに思い描く夢があることだろう。
ずっと公演に出ているだけでそれに必要なスキルが全て磨かれるものでもないだろうし、
おそらく公演だけでは稼ぎもあまり期待できないのではないだろうか。

そういう意味では、梅は夢に必要なスキルと劇場公演がリンクしている方なので、
比較的安心して現状を見ていられるというところがある。
要約すると「推されも干されもせず、ちょうどいい立ち位置でいてほしい」ということなので、
言い分としては非常に身勝手になってしまうのだが、
もちろんファンとしてはメンバーの願望を一番に優先して応援するつもりだ。
なので、梅が出ると決めた総選挙には全力でぶち込む所存である。
それが資本主義社会に生きる我々にとって、彼女に協力できる数少ない手段なのだから。

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